シャンシャンの森

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【圧倒的なヒューマンドラマ】セントオブウーマン/夢の香り 

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昨日、セントオブウーマンという映画を見た。

 

1992年に作られた映画で、退役軍人フランクと世話役の高校生チャーリーの間に芽生える絆を豊かに描いている。

 

 

今回はそんな『セントオブウーマン/夢の香り』のおすすめポイントを3つほど紹介しようと思う。

 

おすすめポイント1/主演アル・パチーノの圧倒的な演技

主役である退役軍人フランクをアル・パチーノが演じているのだが、その演技力が凄まじい。

少し気難しくも人間味のある魅力を見事に演じている。

さらに目が見えない主役の動きや目の焦点の合わせ方が本当に目の見えな人のように感じるくらい演じ切っている。

この映画が傑作である理由の1つはこのアル・パチーノの演技にあると思う。

 

おすすめポイント2 /映画に花を添えるガブリエル・アンウォーの存在

この映画は終始、退役軍人フランクと世話役の高校生チャーリーとのやり取りが続きヒロインと言える存在がいないのだが(それはそれでいい)、映画の中盤に5分ほど登場するガブリエル・アンウォーの存在がこの映画に女性的な彩りを加えている。

主人公の高校生が訪れたレストランで美しい女性を見かける、女好きなフランクが声をかけ、タンゴを一緒に踊り始める。タンゴを踊っているフランクも中々にクールだが、

若かりしガブリエル・アンウォーの演じるドナがめちゃくちゃ美しい。

5分でここまで映画の色彩を変えてしまう存在感は圧巻である。

 

おすすめポイント3 /寂しさや気難しさの裏にあるもの

退役軍人フランクは気難しく、突然怒鳴ったりとちょっと怖い印象なのだが、

この映画を通して感じられることはこういった気難しさの裏には

やさしさがあるということ、目が見えず、過去に軍人として輝いていた自分とはかけ離れた存在になってしまった寂しさとがこういった優しさを気難しさに変えてしまったのかもしれないなぁって。

これは何だかんだ自分たちの世界にも言える気がしていて、一見取っつきにくい人や、なんだか心の壁がある人は内に繊細で傷つきやすい心を隠しているのかもしれない。

それを丁寧に紐解いていけばやさしさに変わるのかもしれない。

そんな希望を持てる映画だった。

 

最後に

最初は傲慢で気難しいフランクの姿にひやひやするものの、

最後のシーンのフランクの演説に涙を持っていかれる、そんな心温まる映画だった。

 

新しい季節が始まるこの時期にぜひ見ていただきい映画である。

いやーそれにしてもドナが美しすぎた。